再会の続き

 

 書くのがしんどくなって、前回中断していた。

 僕は、基本的に、何でも残しておこうと思ってしまう質なので、下書きの状態から公開に変えておいた。まぁ誰も見ないだろうと思うから、あまり気にしない。

 

 再会してから、10日間が経った。

 

 僕たちの関係というか、言葉のやり取りは、当時のままのような気がする。それは、今の僕には、ある意味懐かしく、ある意味新鮮とも言える。

 この10日間で、僕はまた色々と彼女のことを知ることになった。

 自分のことを言う彼女は、とても辛いかもしれない。僕は、そう思うから、その辛いことをどうにか少しでも明るく思えることに変えられないかな、と考える。

 伝えることで辛いとか苦しいって感じることって、きっとある。

 僕には、それがどれなのか何なのか、本人ではないからわからない。だから、たぶん、手あたり次第、明るくしたいって思うのかもしれない。ただ、たとえば、その現実が別に辛いことじゃかったとしても、もっと明るくなるだけだからいいんじゃないかな、っていうのもある。彼女にはできるだけ笑ってほしいからね。

 彼女から伝えられたことのひとつが、今は入院中だということ。

 昨日、僕は彼女に「いつでも電話したいと思っているけど」と言ったところ、「え、そうなの?」と返された。どうやら、僕は頻繁に電話をしたいと思わない人間だと思われていたらしい。

 どうだろう。

 僕は、実際毎日彼女の声を聞きたいと思っているけれど、彼女の状況とかもあるだろうから、そこを無理させようとも思っていない。それが「頻繁に電話をしたいと思わない人」って思われた理由なのだろう。それと、これからずっと一緒にいるっていうのであれば、別に焦る必要もないかなって思っているところもある。今回の再会は、そこを信じることが一番なところだと感じている。

 ずっと一緒にいるということを信じること。

 僕を知っている人からすると、そんなことを信じている僕を、まず信じないだろうね。そんなことを考えるわけないって言われるかもしれない。自分でもそう思うし、自分に「信じてどうするの?」「信じてもどうせいなくなるんだよ?」とか言ってきたような気がする。人っていうのは、どっかにいっちゃうものって、僕は思っているからね。

 ただ、彼女との再会に関して、僕は信じるという覚悟を決めたんだ。

 笑っちゃうかもしれないけれど、ただシンプルに、一緒にいたいなら一緒にいることを信じようってね。

 馬鹿だろうとも思う。

 でも、馬鹿でもいいかなと思う。

 そういうところで複雑に考えても良いことなんて少ない。

 馬鹿なほうが信じられる人になれるのなら、僕は彼女に対して、馬鹿な思考の人間でもいいと思っている。だって、無条件に信じているほうが苦しくないし、幸せだからね。

 そうは言っても考えるところもある。無条件に信じることで、離れていったときに想像以上に苦しむこともあるのもわかっている。

 ただ、まだ来ていない未来に苦しんでいる時間がもったいないって思っている。楽しい将来計画ならまだしも、起こってもいない苦しい未来を考えるほうが、バカバカしいと思う。

 

 よし、今回はこのへんで終わり。中途半端でも残しておこっと。将来この文章を見て、二人で笑える日が来ますように。

 さよならさよなら。